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片岡礼子 コメント


出会って1年とちょっと‥‥
監督からはいつも驚きと難題と感動をいただいております。『たんかん』の対談での初仕事の後、
監督「このメンバーで映画やりたいねぇ」
という言葉に内心『同感です!!』と答えながらも、そういいつつ実現しない夢を何度も見てきた私は、期待しないようにしていました。

が、しかし!
その1ヶ月後には早くもオファーと、撮影日数1日(?!)のスケジュール調整‥‥。スゴイ!!実行力!行動力!!
あとで大変なことになるとは思いもよらず‥‥
の声をあげた私!ヤッタ−!

数日後テーマを聞いてひっくり返りました。。。

“自殺の名所に偶然訪れた5人‥‥
いったいそれぞれ何を思いつめてそこに行ったのか‥‥”

1日でやるなんて思えない重さ‥‥そして、
監督「まず何で自殺したいと思うようになったのか 何故そこへ行ったのかを考えてほしい」と言われた。。
ハイ。と答えたが考えるのは今の撮影を(当時『ハッシュ!』のイン中)終えてからに‥‥と心に決めました。

しかし撮影(ハッシュ!の)ラストの京都にて光石さんにお会いした時、気になって ‥‥
片岡「もう考えました?」
光石さん「考えた?」
片岡「いや‥‥まだです なんだか死にたい理由がみつからなくて‥‥」
光石さん「オレもねぇ‥‥etc‥」
お互いに探りを入れつつ他のお3方のことも情報交換するという奇妙な会話となりました。それでも死ぬ 理由がなかなか見つからない同志というか、親近感がわいたりして勝手にホッとしたりして‥映画(裏話)はそこから始まっていたのかも?!

Resetへの集中が高まると共にすごく大変なことに首をつっこんでしまったことに気がつき焦る‥‥時間はせまってくるし屋上へ行く理由もみつからない‥‥うーん‥‥うーん 大量 のセリフを覚えるほうがまだましだぁー(覚え悪いほうなのでそれも大変だ!)
と悩むうちに新幹線に飛び乗り岡山の実家へ
久びさの再会もつかの間、「ちょっとひとりで観光したい」と言ってのけ、家族に勧められた倉敷へ‥‥美しい景色を見てまわった後、小さな赤ちょうちんの店のカウンターでおばあさん女将とTVで「笑点」を見ながら熱燗飲んでました。
 ああ‥‥哀愁 クラシキ、一人旅。
多分そこが‥今回のどんつき‥‥いきどまり。
自分でも笑えてきて何やってんだろ‥と我に返り監督に電話。
「今、岡山なんです‥‥」
(監督は笑っておられました‥‥。)

そして、自殺することで人生をやり直すことなんて出来ないし、生きててこそ何だってやれるわけだし、死にたいなんて思いたくないから理由がみつからない。そして台本がないというのはそういう考えが出ちゃうことになるから自分には、今回のテーマ無理ではないのか?と正直に話しました。
監督の答えは、「そういう気持ちも全部アリ
あとは――やるしかない‥‥と個人面談を進めつつアイデアをOKもらったり却下されたり他のメンバーの情報を聞かされた(これはプレッシャーです!)して現場へと進んでいきました。

本番当日‥‥個人的にあこがれている4人の先輩方と同じ土俵にあがらせてもらう上に何が起こるか分からないんだから体力つけておかないと、としっかりお弁当を食べました。
しかし、緊張のせいか10分前、と言われると気持ち悪くなり(何をしていいか分からなくなったのか)せっかく食べたお弁当は徒(あだ)となり‥‥
しかも戻したせいで咳はでるは(録音さんごめんなさい)、涙はでるは‥‥ボロボロだワ!

気がつけば1分前、スタート秒読み‥‥
何も考えられない‥‥‥
スタート!
何も考えられない‥‥
せっかく話しかけてもらえても何て答えていいのかわからない!(台本ないのだから答えはナイです)
時間はどんどん過ぎていく‥‥‥
身動きひとつできない自分に落胆と怒りがこみあげてきました。「この1ヶ月何をしてたんや!」「個人面 談や、岡山逃亡は遊びか!!」「ちゃんと参加せいや5人の輪にィ‥」たしか、こんな感じで自問自答してました‥
ヘンな話、Reset中にResetしたっちゅうか‥‥
自分に対して“プチッ”ときたんです。いつだったか忘れましたが‥‥5人がそろった後だったことだけは覚えています。
そして怒りのままに「売られたケンカは買います」ぐらいに覚悟が決まり「死ぬ 気で頑張ればやってできないことはない!自殺をやめて(役柄が)私は帰る!」
と、感情の柱が2本たったわけです。
何度も遠藤さんに帰らせてもらえなかった時はさすがに『この物語の中で帰る道は残ってないのか!』と台本なしのコワさも味わいましたが本編の話はまだ観ていない方のためにまたの機会にしておきます。

クランクINからUPまでの78分間。
ウソの中のホントの時間を過ごしました。
体感しました。
直後の打ち上げ。
なによりこれが一番楽しかった。。。
途中でカットになるようなトラブルもなく無事に撮影が終わったという開放感!!
今回のResetは根底の本気大人同志の信頼感があるからこそ、出来たことなんだなぁ‥‥。としみじみこの出会いに感謝しておいしいお酒を飲みました。。キャスティングの芳子さんに感謝!!

“誰が何を言うか分からない”という日常ではあたり前のことを、映画としてルールを決めた中でやれることって、めったにないことだと思います。終わった後で皆が皆のセリフ(言ったこと)を覚えてる、なんてことになったのもその時間を過ごしたからなんでしょうね‥‥。
このものすごい難題を実行する監督はさぞかし大変だったと思います。死をテーマにすることや、台本が無い事こと、こんなリスキーなこと責任持つなんて想像を絶します。
「必要のない人なんて、誰もいない。」
あのチラシの一番上の言葉を見て納得です。
そういうことが伝わってくれると(観た人に)うれしいです。この映画に参加できてよかったです。スタッフ、共演者の皆様ありがとうございました。
監督は「一年かけて編集する」なんて言ってたわりに‥‥1ヶ月後には、試写 状と感謝状を発送してきてまた驚かしてくれるし公開決まった時なぞほんとに感動で言葉もないです。他の映画も動きつつ‥‥なんて、信じられないっす。次回の噂が聞こえてきたと思ったら、すでにResetの立派なHPを立ち上げて、2月ごろにはReset2が‥‥しかも内容ガラリとかえるからヒミツなんてキャー‥‥あかん、もうだめです。バースデートロフィーにも書きましたが、片岡、ついてゆきます!突っ走って下さい!体力だけはつけて現場に行きますから‥‥押忍‥

以上裏Reset、片岡バージョン喜怒哀楽でした。
長くなっちゃった‥(だってしょうがない怒りマーク)長くなる話だもんっっ!

2001.11.29