『鉄塔の番号を逆に辿って、1号鉄塔まで行ったら何が待ち受けているのだろう?』

 見晴は父に聞いた鉄塔のパワーを忘れてはいなかった。
 見晴は東京での最後の夏休みを、小学4年生の親友アキラ(内山眞人)と一緒に、
たった2人だけの「鉄塔調査隊」を結成し、71号鉄塔からパワーの源・1号鉄塔を目指して
冒険の旅に出ることに決めた。

 初めは、2人ともワクワクしていた。
 工事現場、橋のない川、広大な畑など「鉄塔調査隊」にふさわしい冒険をしながら、1基ずつ、鉄塔の真下に潰した王冠を埋めて、武蔵野線を踏破していった。

 見晴はとても幸せな時間を過ごしていることを感じていた。